1.川村淳子先生による『一の会式東医理論』: 病因(病の原因)の中の「外感病因(六淫と癘気)」について。
一部、動画で公開しております。 天人合一・統一体 (東洋医学の世界観)
2.『身体学(番外編)』: 岡田悠作先生による合気道講座と、江見木綿子先生によるヨガ講座。
3.江見木綿子先生による『蔵象学』:「小腸」と「膀胱」の機能や関連経穴について。
4.江見木綿子先生による『経絡学』:「手太陽」と「足太陽」の「経筋・経別・絡脈・正経」について。
5.私・稲垣順也による時事講義 :「桂枝湯」の薬理から読み解く「表寒虚証」の実際。
興味深いこと
この日の面白かったことと言えば、やはり、江見先生の告白──かぜの引き始めっぽくなったら私は空を飛ぶ夢を見る──でしたねぇ。
川村先生も、同じようなシチュエーションで、地面から浮き上がる夢を見られたのだそう。
東洋医学では、「かぜ」は、この日に川村先生が講義してくださった「外感病因」によって起こると言うのですが、もう少しだけ詳しく説明しますと、風に乗った熱気あるいは冷気が、人体の外かつ上から吹き付けた影響で起こると言うのですねぇ。
なので、人体がその影響を取り払おうとする時、生命エネルギーはいつもよりも外かつ上へ重心を移して対抗しようとするのですが、江見先生も川村先生も、その影響を無意識のうちに身体感覚として感じ取り、その感覚の変化に整合性を持たせようとした頭脳によって、宙に浮く夢を見せられたのだと考えられますね。
鍼灸で「かぜ」の引き始めに対処する時も、もちろん、外かつ上への生命エネルギーの移動を助けるような施術を行います。
以上、かぜと空を飛ぶ夢、一見何の関係も無い事柄同士に思えますが、身体感覚に裏打ちされた東洋医学では、納得の行く組み合わせだというお話でした。
それではまた、次回の東洋医学講座後に。
於:2021年10月10日
鍼道一の会・現会長 稲垣
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Twitter: 一の会鍼灸院 @kanazawa6845957
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