この動画の内容は、五月にリモートで行いました第1回、一の会 基礎医学講座の内容の一部を再録したものです。
今期講座の開始に際しまして、稻垣座長が「一の会」の今後の取り組み、目指している指針を明確に語っています。
我々は古典に立脚し古典を踏まえながらも、いくつかの固定化した概念にあえて疑問を投じ、仮説を立てながら臨床で仮説を立証していく立場を取っています。
まさしく、アップデートする鍼灸医学。
また鍼灸学校で習う東洋医学概論や近年広く流布している唯物論的な中医学に対しては、平面的ではなく立体的な内容にしながら、日本医学に書き換える必要があるとまで考えています。
また鍼灸家にとっての根幹である「経絡」においても、<気血流れる経絡>や<気血の流れの方向性>など、固定化された概念に対してアンチテーゼを行っています。
奇経八脈においてもしかりです。
この点に関しては、稻垣・江見の両先生が明確に語っておりますので、ぜひご覧頂ければと思います。
また経筋と経脈との矛盾なき論理的整合性を決着させる必要があります。
なぜならば、流注の流れが真逆であるからです。
さらにまた、正経と井熒兪經合の五兪穴の流れもまた逆です。
十二経脈と奇経八脈との関連と位置づけと意味づけ。
ざっと列記しただけでも、今後の鍼灸臨床家の持つ未解決の課題は山積みです。
これらの課題が克服・整理され、臨床家の胸の内にしっくりと来るようになれば、理論に裏打ちされた臨床技術は飛躍的に向上するであろうと期待しております。
歴史的な流れを追いながら、我々はより実践的で効果的な鍼灸医学の向上を目指して、今期も日々臨床を通じて実践しながら、講義を行っています。
東洋医学の基礎から、もう一度学びたい
本格的に東洋医学を学びたい
自信をもって治療を行いたい
そのような思いをお持ちの方々、どうぞご連絡ください。
『鍼道 一の会』は、自由自在に気を扱える、プロの鍼灸治療家を目指す集団です。
ご興味のある方は是非、『場の気』を感じにお越しください。
『鍼道 一の会』についてのお問い合わせは、事務局 大上(おおがみ)まで
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