ウイルスといえども生物ですから、殺される側からすれば何とか生き延びようとするのは、ある意味当然です。
細菌だってそうです。
殺され続けると、そのうち耐性菌が現れるのはすでに既知・周知のことです。
それでも薬剤での殺菌一本やりがやめられないのは、それ以外の方法が見いだせないからだと思うのです。
むろん、殺菌・消毒の衛生管理そのものを否定してるのではありませんので、そこはご承知くださいね。
今回の新型コロナウイルスに対する有効なワクチンや薬剤が開発されたとして、ひとたびウイルスが変異すれば役に立たなくなります。
開発研究に、巨額の資本を費やしてるにも関わらずです。
経済性と有効性を兼ね合わせて考えてみると、東洋医学的治療は非常に優れた治療です。
昨日書きましたように、風邪症状がウイルス性であれ細菌性であれ、はたまた内傷性であれ、治療法は鍼や生薬を用いた、普遍的な傷寒論や温病学で対処できるのですから。
新薬開発にかける費用も、検査機器の開発なども莫大な費用を投じた設備も必要ありません。
必要なのは、医療業界に東洋医学の思想と方法論を、教育を通じて周知徹底することだと思います。
現在の医療界を見渡すと、看板だけの東洋医学がほとんどじゃないでしょうか。
東洋医学の世界観・人体観を背景にして、四診をきっちりやって鍼の処方箋を描ける人がいったいどれだけ存在するでしょう。
東洋医学の医学原理で、きちっと患者さんに分かるように説明できますか?
伝統的な四診をきっちりやれば、専門家の流派を超えて情報を共有することが出来ます。
さて、鍼灸師であっても、傷寒論は必須ですぞ!
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