【三七二条】
下利腹脹滿、身體疼痛者、先温其裏、乃攻其表。温裏宜四逆湯、攻表宜桂枝湯。十三(四逆湯用前第五方)。
下利し、腹脹滿し、身體(しんたい)疼痛する者は、先ず其の裏を温め、乃ち其の表を攻む。裏を温むるは四逆湯に宜しく、表を攻むるは桂枝湯に宜し。十三(四逆湯は前の第五方を用う)。
元々は表証があったのでしょう。
その後、下利が現れお腹が脹滿するようになって、しかも身体疼痛するようになってきたのですね。
陽明病などですと腹満でしかも鞕満。
脹滿となりますと陰証・虚証です。
ここは、あまり間違わないだろうと思います。
脹滿は、なんとなくお腹の輪郭がぼんやりとした感じであまり力を感じません。
脈も微細で四肢の厥冷なども現れているのでしょう。
この場合は、まず裏を救うべく四逆湯類で水を排いて陽気の回復を図り、脈が浮緩でそこそこ有力となってきたら、桂枝湯で解肌しなさいと言う事ですね。
先表後裏の原則の逆です。
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