【三一三条】
少陰病、咽中痛、半夏散及湯主之。方十二。
少陰病、咽中(いんちゅう)痛むは、半夏散(はんげさん)及び湯之を主る。方十二。
単純な方剤ですが、桂枝甘草湯というのがありましたね。
奔豚気のように、気が上衝するのですね。
そして半夏の配剤により、痰もまた上衝して鬱し、咽痛となっていると分かります。
しかも、半夏散及湯が、なぜ少陰病位に記されているのだろうという疑問が残りますね。
甘草湯、桔梗湯、苦酒湯、そして半夏散及湯と咽痛に関する条文が続いています。
今回は、これまで。
〔半夏散及湯方〕
半夏(洗) 桂枝(去皮) 甘草(炙)
右三味、等分、各別擣篩已、合治之、白飲和服方寸匕、日三服。若不能散服者、以水一升、煎七沸、内散兩方寸匕、更煮三沸、下火令小冷、少少嚥之。半夏有毒、不當散服。
半夏(洗う) 桂枝(皮を去る) 甘草(炙る)
右三味、等分し、各々別に擣(つ)き篩(ふるい)い已(おわ)り、合して之を治め、白飲(はくいん)もて和して方寸匕(ひ)を服し、日に三服す。若そ散服すること能わざる者は、水一升を以て、煎ずること七沸、散兩方寸匕を内れ、更に煮ること三沸、火より下(おろ)し小(すこ)しく冷やさしめ、少少之を嚥(の)む。半夏毒有り、散服するに當(あた)らず。
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