【二二九条】
陽明病、發潮熱、大便溏、小便自可、胸脇滿不去者、與小柴胡湯。方十六。
陽明病、潮熱を發し、大便溏(とう)し、小便自(おのずか)ら可(か)なり、胸脇滿ちて去らざる者は、小柴胡湯を與う。方十六。
陽明病ですから、「胃家実」で潮熱が現れている。
ところが大便溏ですから、泥状便で小便には異常がないので、単純に承気湯を用いることが出来ません。
ところが胸脇が満でなかなか治らないものには、小柴胡湯を与えてみなさい、という程の意味だと思います。
そうしますと、冒頭に陽明病とありますが、陽明と少陽の合病・併病であると判断して差し支えないのではと考えられます。
この最後の「与小柴胡湯」は、「小」を除いて柴胡湯にするのが良いと思いますが、どうでしょうか。
つまり、大柴胡湯去大黄加減、柴胡加芒硝湯などです。
以下を参照して頂ければと思います。
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