【六六】
發汗後、腹脹滿者、厚朴生薑半夏甘草人參湯主之。方二十九。
發汗後、腹脹滿する者、厚朴生薑半夏甘草人參湯(こうぼくしょうきょうはんげかんぞうにんじんとう)之を主る。方二十九。
発汗後、腹部に脹滿が現れる証です。
脹滿の腹証は、パッと見た目には何となく腹部の輪郭がぼんやりとした感じでふやけたイメージです。
手の感覚は、全体に柔らかきにすぎるような、なんとなく頼りない感覚です。
この場合の脹滿、ざっと配剤に目を通すと、虚満であることが分かりますね。
しかも心下痞堅を主冶する人参が配されていますので、心下には緊張があることが分かります。
しかも桂枝などが配剤されていませんので、表証は解しています。
甘苦温の人参で水を集め、中焦の痰を潤して辛温の半夏と生姜で痰と水を動かし、苦温の厚朴で利湿を計るといった感じでしょうか。
また生姜・半夏があるので、食欲がない、胃のもたれなどの胃気和降に何らかの障害があるだろうとも推測できます。
太陰の虚傾向の状態の方に現れる症状ですね。
鍼で行うなら、いろんな手が浮かびます。
主に中焦の利湿を図れば良い訳です。
〔厚朴生薑半夏甘草人參湯方〕
厚朴(半斤炙去皮) 生薑(半斤切) 半夏(半斤洗) 甘草(二兩) 人參(一兩)
右五味、以水一斗、煮取三升、去滓温服一升、日三服。
厚朴(半斤、炙り、皮を去る) 生薑(半斤、切る) 半夏(半斤、洗る) 甘草(二兩) 人參(一兩)
右五味、水一斗を以て、煮て三升を取り、滓を去り一升を温服し、日に三服す。
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