9月24日、大阪は岸和田にあります 国際東洋医療学院 のOB会セミナーに行ってまいりました。今回は、全3回シリーズの第2回目となります。
だんじりの試験引きでもあったのでしょうか、国道が渋滞していまして、少々焦ってしまいました。
さて、OB会とはいえ、在校生も参加できるということで、入学間もない1年生の方々もご参加くださいました。
セミナーの冒頭、その一年生から、素晴らしい質問を頂きました。
なぜ少数鍼なのか。
鍼を打つポイントについてでした。
鍼と言いますのは、人体にとっては危険な物であり、体はそれを異物として反応します。
ですから正気の大変充実している人に極々浅く鍼を施しますと、鍼は勝手に抜け落ちます。
正気が鍼に集まって、異物である鍼を排除するからです。
ですので、正気のアンバランスを来しているポイントを見つけ出し、ここぞと言うところに1本鍼をすると、劇的な変化が起こるのです。
戦争で例えるなら、ここを突けば一気に相手が総崩れになるようなところを探し出し、ピンポイントで鍼を打ち入れるのですね。
逆に、たくさん鍼をしますと、正気が分散されますので、変化は緩慢になります。
では、ここぞというポイントを探し出すにはどうするか。
その手段として、「四診」があります。
前回は、寒熱・虚実を捉えるための問診の解説を行いました。
そして今回は、顔面の気色診術と東洋医学独自の脈診術・舌診術を稻垣学術部長が解説。
できる限り平易に、みなさまがこれらのことを臨床で追試できることを意図して解説。
学生の方には、学校の教科書とは異なる点もあることをお伝えしました。
例えば学校の教科書においては、顔の望診は難経方式ですが、我々は霊枢方式です。
この辺りのことは、日々学生さんと接しておられる 鍼灸学科教員の安達悠介先生に、フォローをお願いいたしました。
その後、各班に分かれて実技を行いました。
当日の金澤、少し体調がすぐれませんでしたので、モデルを買って出まして、治療もして頂きました。
指導は、江見木綿子先生です。
金澤の身体は変化に富んでいますので、刺鍼前と後の変化をはっきりととらえてもらえたと思います。
治療後は邪熱が抜けて随分すっきり致しました(笑)
次回(第3回目)OB会セミナーは、10月22日(日)です。
卒業生の方、在校生の方、どうぞふるってご参加ください。
最後になりましたが、いつもお世話頂いております安達先生、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします!!
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