梅雨も明け、いよいよ夏本番となって参りました。
7月の「鍼道 一の会」臨床医学講座、学生諸君は試験期間中にも関わらず参加してくださいました。
冒頭の講義は『脈診術』。
成長著しい江見木綿子先生が講義して下さいました。
脈診って聞くだけで、難しい・・・と感じられる方も多いことでしょう。
が、実は脈理さえ理解すれば、意外とすぐに使えるのです。
基本は、やはり四時陰陽の気の消長を捉えるということです。
つまり、季節によって変化する脈理を理解するということです。
江見先生、大きなリアクションを交えながら、実にハキハキとした語り口調。
金澤が、江見先生から感じたことは、
「間違っていてもいい、自分が学んだこと、感じていることを堂々と開示する」
そのような力強い意志でした。
内面的な力強さを秘めつつ、表面的には余裕さえ漂わせ、和やかな雰囲気を醸し出しながら講義は進められました。
江見木綿子先生は、大阪医専 東洋医学部・鍼灸学科 で日々教壇に立っておられます。先生のような若手の東洋医学系の専任教員は、これからますます業界から求められるでしょうね。頼もしい限りです。
そして稻垣学術部長が、江見先生の講義に肉付け。
其々の脈が現れる理由、そしてその見分け方。
一口に「滑脈」といっても、スムーズに流れる様を形容する場合もあれば、脈の手当たり(脈状)を形容する場合があるなど、古典を読む際の留意点なども併せて解説してくれました。
金澤も、目からうろこが何枚も落ちました。👀
さらに、主観が中心の診察法となると、この人↓も黙ってはおりません。
副代表の永松先生です。
永松先生ご自身の捉え方や考え方を、やはりリアクションを交えながら開示してくださいました。
なんか、楽しそうでしょう?永松先生。
やっぱり、まずはこれですよ、楽しくなくっちゃ!ね。
この「気」が相手に伝わるのです。
そしていよいよ脈診の実技です。
実技時間は、毎回皆様の気がパッと明るく伸びますね。
むろん、講師陣もです。
金澤にとって脈診は、四診の中で最も重要な診察法です。
脈は、病態把握だけでなく、刺鍼後の効果判定や予後の判断に用いることができる優れものです。
ぜひみなさまも、自分のものにしてください!
そのためには、講義や実技で学んだことを日々実践!そう、実践あるのみです。
そして、続きましては!
うわさの永松流『観相学』、とうとう開示してくださいました。
永松流観相学は、永松先生ブログ「衆妙の門」でも公開されていますので、興味を持たれた方は、訪ねてみてください。
この永松流「観相学」、ぜひとも懐に入れておきたい術だなと、金澤は強く感じました。
会員の皆様、動画を見直しましょうね。
永松先生、ご自身が温めてきたものを語るのがとても楽しそうでした。
そしてこの後、それぞれペアになって「観相術」でもって実際に行ってみました。
金澤は、左右の目の高さが違ったり、鼻柱が微妙にずれている状態に、翳鍼(鍼をかざす)を行い、ずれをなくすことなどをやってみました。
鼻柱の曲がったのが、鍼でこんなに変わるのだと、われながら驚いてしまいました。
と、いうことは・・・鍼で鼻柱がまっすぐになったということは、その人の未来も変わるということです。
改めて、鍼ってすごいと思いませんか?!
写真がないのが残念ですが、大いに盛り上がった講義・実技でした。
そして最後は「身体学」
数多のセミナーや講習会が存在している中で、治療者の心身を整えることによって、治療効果を抜群に高め、治療者自身も疲れない術を伝授している学術団体は、当「鍼道 一の会」だけではないかと自負しております。
今回は、受講生からのリクエストにお応えするという目的もあり、永松先生からいきなり打ち合わせもなく『はる&ゼッキー』のお二人にお願いしたそうです。
急な申し出にもかかわらず、快くお引き受けくださいましたお二人、今回も非常に楽しく、ためになる講義・実技をしてくださいました。
まずは「ゼッキー」こと尾関克哉先生(健志堂 院長)の登場。
恥骨・尾骨・坐骨のひし形を意識した中心軸のワーク。
さすが元教師、突然の要請にもかかわらず、素晴らしいご指導をしてくださいました。
そして今回、「はる」こと古賀晴美トレーナーの、後出しジャンケンのワークに恐れ入りました。
古賀先生「私が先に出しますから、みなさま私に勝ってください」
「ジャンケン、ぐー!」
みんな 「ぱー!」
とそれぞれ大きな声を出しながら、後出しジャンケン。
これは楽勝♪
古賀先生 「では、次は私に負けてください」
「ジャンケン、チョキ!」
みんな 「・・・あれ?・・・」
そうなんです、負けることって意外と難しいのです。
これは、やられた・・・^^;
意識の盲点を突かれましたが、とても楽しく、今日の勉強疲れがいっぺんに吹き飛んでしまったかのようでした。
さすが、『はる&ゼッキー』!
今回も楽しく、身になる講義・実技を ありがとうございました!!
そして、トリは永松先生の「身体学」
まずは 自分の身体の空間的感覚を意識すること。
その後、いきなり永松先生は ご自身のヤンキー時代を再現!?
いやいや冗談です。
これは蹲踞(そんきょ)の姿勢です。
蹲踞の姿勢で、身体の軸と重心をずらさないように歩く練習。
難易度の高い、身体の軸と重心の構築です。
金澤、初めは蹲踞の姿勢そのものを維持できませんでした。なのに移動するなんて・・・(;^_^A
しかし、ご指導のお蔭でコツはつかめました!
あとは、練習あるのみです。
いや、実に楽しく充実感満載でした。
ご参加くださいましたみなさま、講師の先生方、大変お疲れ様でした。
次回もよろしくお願いします!!
次回『鍼道 一の会』東洋基礎医学講座は8月6日、臨床医学講座は8月20日です。
『鍼道 一の会』は、常時入会を受け付けております。
興味が湧いた、面白そう、ピン!と来た方、どうぞお問い合わせください。
お問い合わせは
『鍼道 一の会』 事務局 大上(おおがみ)まで
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