1月17日(土)に、2015年の初講座として、呼吸瞑想会が行われました。
一の会 代表 : 金澤 秀光 先生 |
今回は、私・稲垣が、一人の受講生の立場から、養生講座──『気を意識した体の使い方』と『呼吸瞑想』の両方──への継続的な参加を通して感じたことを書いてみようと思います。
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① なぜ腹を据えることは難しいのか
下半身を鍛えること、下腹に意識を置くこと、下腹を中心に深く呼吸をすることの重要性は、よく言われていることです。
しかし、それを、そのメリットが実感できるほどのレベルで実践するとなると、なかなか難しいことではないでしょうか。
自分も、腹式呼吸を通じ、その糸口を長らく探してきましたが、2014年、当講座にて、ようやく自分の気というものを制御するためのヒントに触れさせていただけたような感覚がしています。
どうやら未熟な人は、多くの場合、気を下に降ろそう、自分を落ち着けよう、腹式呼吸をしようとして、本来は外へ広げておいた方が良いものまでをも、抑え、締め付けてしまっているようです。
腹を据えることを目指すのは大切ですが、そのために胸をふさいでしまうようではいけないようです。
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② なぜ軸を据えることも難しいのか
自分のパフォーマンスを、安定して、外部環境になるべく左右されずに発揮したい、自分がブレずに済むための軸を持ちたいとは、多くの職業人が願うことではないでしょうか。
また、姿勢。
良い姿勢を身に着けたい、なるべくいつも背筋をまっすぐ伸ばしていたいというのも、多くの人が願うことかと思います。
良い姿勢を身に着けたい、なるべくいつも背筋をまっすぐ伸ばしていたいというのも、多くの人が願うことかと思います。
これも、いざ実践するとなると、なかなか難しいことです。
つい、斜めに立ったり座ったりをしがちです。
どうやらここにも、頑張るが故に裏目に出ていることがあるようで、未熟な人は多くの場合、上への意識を細く尖らせてしまうことで、据えようとした軸を、自ら削り折ってしまっているようです。
東洋医学で「横逆」と呼ぶ現象の一種でしょうか。
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以上をまとめると、①②共に、目標としているのは縦方向に心身を鍛え上げることなのですが、それを実現するための手段・過程としては、意識に横方向への幅を持たせることが役に立つのではないかということでした。
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