いおり鍼灸院・副院長の稲垣です。
金澤先生による3月7日の呼吸瞑想のテーマは、東洋医学で言うところの「枢機」の改善でした。
腹式呼吸に付け足す動作を説明する金澤先生(左) |
呼吸というのは、「吸う」と「吐く」という正反対の動作の繰り返しですよね。
こういった相反する2つの生理現象の間を取り持ち、両者をスムーズに切り替えながら継続させる生体の調整作用を「枢機」と呼びます。
「枢機」が仕事をしてくれていない中で良い呼吸をしようとしても、無理やり吸い、無理やり吐くことになるので、とてもしんどく、「腹式呼吸は難しい」と感じられたりします。また、普段の楽な呼吸が、浅くて不完全なものでしかなくなってしまうのです。
ひねりと伸展の動作を加えた腹式呼吸 |
脇腹というのは、東洋医学の人体観では「枢機」を象徴する部分です。
写真のように、下半身の力を借りて脇腹を伸ばすという動作は、東洋医学的視点では、人が衰え病んでいくプロセスを巻き戻すような行為でもあります。
当日の呼吸瞑想会の後、私は、空気がいつもより幅広くお腹へ入ってくるような感覚を味わうことが出来ました。
「枢機」のサビを落とすことが出来たようですね。
今後の予定として、金澤秀光先生の『呼吸瞑想』講座は4月11日・5月9日・6月13日に、永松周二先生の『気を意識した体の使い方』講座は3月28日・4月25日・5月23日・6月27日に開催していきますので、ご興味を持たれた方は、どうぞいおり鍼灸院までお問い合わせください。
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