自然との調和
人との調和
自分との調和
気が流れれば 病は消え
生きる喜び やって来る
この標語は、筆者の治療所、いおり鍼灸院のロゴと共に掲げているものです。
すべての養生法に共通するのは、『和する』 ということ。
では、『和する』とはいったい、どういうことなのでしょうか。
『和』 のイメージを図で表現すれば、円になります。
この円は、常に流れ、動いています。
養生の基本は、自然との調和。四季に適った生活。
自然界の気は、常に流れ、動き、変化していています。
人間もまた同様に、生きている間は、気が流れ変化しています。
自然界に暑気が満ちていると、人間は肌表を開いて汗を発して陽気を漏らす。
自然界に寒気が満ちていると、人間は肌表を閉じて陽気を保持する。
暑い時には、暑いように。
寒い時には、寒いように過ごす。
暑さを避けて、涼をとる。
寒さを避けて、暖をとる。
これが自然に『和する』、調和するということ。
翻って現代では、クーラーや暖房機を使って、夏に冬の環境を作り、冬に夏の環境を作る。
冷房の効いた部屋で薄着になって、極端に熱い物や冷たいものを飲み食いする。
暖房の効いた部屋で炬燵に入り、アイスやビールを飲む。
こうやって人は自然に反して消費し、環境は汚れていく。
人もまた同様に、これでは病にならないのが、不思議である。
( 筆者 : 金澤秀光 )
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