前回ブログでは、養生の基本は、『和する』ということであると、お伝えしました。
大きくは、一年の四季の変化に適うように生活をする。
これは、行動だけではなく、心や気持ちもまた『和する』ことが大切です。
古典には、
「 精神的には気を静め、何かしなければなどという志は仕舞い込み、ひそかな心持ちで、満ち足りた気分でいなければならない。 」
と、このように記載されています。
仮に欲しいもの、成し遂げたいと思うようなことがあっても、すでに手に入っているかのような、すでに成し遂げたかのような心持で過ごすことが肝要であると述べられています。
これは、天道に適うことでもあります。
天道に適った心と行動。
東洋医学の根底にある思想です。
これから年末に向かい、何かと気ぜわしくなりますが、本来の在り様としてちょっと頭の隅にでも置いておくと、我に帰って落ち着くことも可能かと思います。
このあたりのことは、黄帝内経・素問 「四気調神大論」に述べられています。
平易に意訳したものを、筆者のホームページに載せているので、興味のある方は訪ねて下さい。
『 いおり鍼灸院 』 → 季節にあった養生法
また、四季によって自然界の気がどのように変化するのかを知りたい方は、下記ブログを訪ねて下さい。古典に基づいて、出来る限り具体的、詳細に記載しています。
『 鍼灸医学の懐 』 → 黄帝内経・素問 「四気調神大論」
みなさま、体調を維持して年末を乗り切りましょう!
( 筆者 : 金澤秀光 )
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