元気とは精神的にも肉体的にも、充実感にあふれている状態を指して言います。
決して、病院で検査してどこにも異常が無いという状態ではありません。検査で異常が無くても、見るからに病的で元気の無い人を見かけませんでしょうか。
東洋医学的には、元気のことを正気とか真気・精気とも称するのですが、現代的には自然治癒力や抵抗力・持久力といった表現と合致します。
東洋医学では、漠然とした元気の状態を誰にでも分かるように、具体的に捉えるための方法=術があります。
まずは日常的に使われている、元気の仕組みを東洋医学的に説明いたします。
元気には、先祖から脈々と受け継がれてきた『先天の元気』と、出生後、飲食と呼吸によって培われる『後天の元気』とに分けます。
元気=先天の元気+後天の元気
先天的なものは、もって生まれた体質ですが、仮に先天的に弱い方でもしっかりと生きて行くことができます。
それには、養生法によって『後天の元気』をしっかりと養うことがポイントです。
反対に、ご両親からいくらしっかりとした『先天の元気』を受け継いでいても、『後天の元気』を弱めてしまうような生活態度でありますと、病気になりがちでせっかくの身体を弱め、寿命を縮めることになってしまいます。
この『後天の元気』は、呼吸と飲食で培われるのですが、東洋医学の世界観では、これを「天の気」・「地の気」というように認識します。
つまり、天の気(陽)とは空気であり、地の気(陰)とは大地から生じた飮食物であり、それぞれ性質に特徴があるのです。
後天の元気=天の気(空気)+地の気(食物)
天の気(空気)=代謝を促す。
地の気(食物)=肉体(物質的)な基盤を養う。
( 筆者 : 金澤秀光 )
( 筆者 : 金澤秀光 )
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