12日に行いました「呼吸瞑想会」では、いつになく饒舌になってしまいました。
ブログ「いおり日記」で最近書いています「気枯れ」に関して、どのような時に「気枯れ」を起こしてしまうのか、筆者自身の体験からお話しさせていただきました。
太鼓をたたきながらダンスをしているうちに、トランス状態に陥ってしまう祭りや儀式などは、知らず知らずの間に無意識領域にため込んでしまった抑圧エネルギーの解消方法のひとつす。
どれだけシンプルな社会であっても、人が集まると必ず摩擦や軋轢が生じます。
それは、内面的に感じ方の異なる個人が、集団を形成して維持する過程で、どうしても葛藤や軋轢などは避けられないことによるものだと、筆者は理解しています。
ましてや高度に複雑化した上に、変化のスピードが速い現代人においては、よほど自分の内面的感覚に向き合わないと、緊張でいっぱいいっぱいになってしまいます。
自分が感じている葛藤や軋轢を押し込めて、まるで何事もなかったかのように他のことに夢中になっていても、身体には何らかの反応が必ず現れます。
そして具体的に何らかの症状として心身に現れると、自分の事でありながら自分のことが分からなくなります。
素朴な社会であれば祝由(しゅくゆ)や加持・祈祷で対処することができていました。
しかし時代を下るにつれて、それだけでは対処することができなくなり、湯液(薬物)や鍼灸などの医療の必要性が出てきたのです。
東洋医学では、上工(上医)は、未病を治す、と申します。
未だ病となる前に手をうち、備わっている生命の輝きをもって表現するのが、本来の健康に生きる人間の姿だと、筆者は考えています。
呼吸瞑想は、その方法のひとつとして、場所、時間、手間、努力、費用を必要としません。
必要なのは、呼吸瞑想の有用性を知ること。これだけです。
真実、真理というものは、簡単でシンプルなものです。
次回の養生講座は12/19(土)PM5:00より
永松先生による~体の使い方~です。
参加希望の方はHPの一の会養生講座のご案内よりお問い合わせください。
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