ブログ「鍼道 一の会」

【一の会の講義にて】

酒井 つぐみ

私が鍼(の道)を学ばせていただいている「鍼道一の会」。
月に2回の講座に参加させてもらっている。
国試対策の勉強に追われることもなくなったので、今年は『経絡学』を担当させてもらうことに。

こんなに駆け出しのペーペーでも、担当科目(?)を持たせてもらい、
自由にアウトプットができる機会があることが有難い限り。

経絡学は、去年、一昨年から学んでいたが、なかなか身についていかなかった分野。
ごちゃごちゃしていて、複雑に感じてしまい、なかなか頭に入りづらい。

講義資料を用意するにあたり、一つ一つの経絡を確認していく。
すると、複雑だと思っていたものが、意外とシンプルなことに気づく。

さあこれを、どうしたら出来るだけ分かりやすく、そしてシンプルに伝えられるだろう?
一方的でなく、みんなにも参加してもらいながらやるのはどうだろう?
私自身の苦手意識がある分野のものを、どうしたら私も面白く学べるかなあ?

教科書をなぞるだけじゃ面白みがないなあ・・・と、思いつつ、
じゃあどうしたら楽しくできるかなあ?と、自分のワクワクを想像してみる。
そしたら(経絡は「ある」という前提で資料を作っていながら)、そもそも経絡ってあるのか?という疑問が浮かぶ。

「せっかくなら、だれかに実験台になってもらって、鍼を刺してみて経絡ってほんまにあるのかを確かめてみたいんですけど。
実技っぽいことしていいですかね~?」
講義の数日前、先生に伝えると、「おっ、やってみたらええ!」と。

「でも、思ったような結果にならないかもしれないです。オチがつくかもわからないです😂」
つい、完璧な結果を求め、ちゃんとやらなきゃ!と、きれいにまとめたがる癖が出る。
「ええやないか、混沌で。みんなが助けてくれるがな、どうにでもなるから大丈夫や、やってみい。」
と、背中を押してくれる先生たち。

そして、いざやってみると気づきがある。
こうしたほうが良かったかも、ここの部分は要らないかも。
改善できるところを見つければ、次回に生かせばいい。
思考と想像だけを膨らませても、何もうまれない。何事もやってみないとわからない。

「混沌(カオス)でいい」「まとめなくていい」「自分のやりたいようにやったらいい」
そうやって、「とにかくやってみたい!」を実践させてくれる場があること、
失敗しても思うようにならんかっても、「それはそれでええやないか」、と言ってくれる場があることが、どれだけ有難いことか。

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